37回日本保健福祉学会学術集会を担当させていただきます、香川大学医学部看護学科の川田紀美子でございます。この度、香川県高松市で本学術集会を開催する運びとなりました。

本学会のテーマは「香川から世界へ ICTを用いた母子ヘルスケアの未来」といたしました。現在、医療保健分野においても、医療の効率化や地域格差解消などを目的としたICT(情報通信技術)の導入が盛んです。産科領域においては、香川大学名誉教授である原量宏先生と地元の企業(株)メロディー・インターナショナルが開発・販売するiCTG(超小型胎児モニターを用いた遠隔医療の発展が、国内外で進んでおります。基調講演1では、iCTGの開発から世界規模での母子の健康を守る取り組みについてご講演いただきます。本講演が、新技術を用いた母子ヘルスケアの理解と更なる発展に繋がればと期待しております。また、香川には多くの離島があることから、遠隔医療の導入は大変大きな意味を持ちます。基調講演2では、香川大学医学部が中心になって取り組んでいる、ユニークな遠隔医療の現状についてご講演いただきます。皆様の地域における遠隔医療や医療集約化の一助になりましたら幸いです。

一般演題発表では、保健、医療、福祉、教育、心理、社会、経済など多方面からの研究成果から、人々のwell-beingについての新たな知見を共有できる時間にできたらと考えております。保健福祉に関わる幅広い領域からの演題を心よりお待ち申し上げます。

プログラム最後には、シンポジウム「香川からつながる母子のヘルスケア」を企画いたしました。国内外様々な立場から母子のヘルスケアに関わっているシンポジストの活動を紹介し、参加者の方々と活発な意見交換ができたらと思っております。

今回、本学術集会を初めて四国で行います。本州からお越しになる際は、瀬戸内海の美しい海と緑の島々とが織りなす絶景を、どうぞお楽しみ下さい。また、近くの栗林公園や、金刀比羅宮、父母ヶ浜などの名勝にも是非足を伸ばしてお楽しみいただき、名物のうどんなどを堪能していただければと思っております。

9月に高松でお会いできますのを楽しみにしております。

 

 

37回日本保健福祉学会学術集会

学術集会長 川田 紀美子

学術集会事務局

香川大学医学部看護学科母性看護学

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